英検®︎3級合格に必須の文法5選!

3級

「英検®︎3級を受験するんだけど、英文法は何をやっておけばいいの?」

「一次試験の直前!英文法はどの単元を復習しておけばいい?」

英文法は、英検®︎合格のための基礎になります。

特に英検®︎3級は、文法問題そのものが出たり、ライティングが初登場したりと、英文法の重要性が他の級以上にございます。

そこで今回は、英検®︎3級で特に重要な文法を5つ、ご紹介いたします。

ハイチュウ(=筆者)の経歴(ちょっと自慢)

旧帝国大学に現役合格。18歳にして学習塾で英語の集団授業の講師として、毎年100名以上の学生を指導。
実は大学での専門は英語ではなく数学だったこともあり、AIを実装した英語学習アプリの開発・運用を担当。「理系×指導実績あり」というポジションが私だけだったこともあり、1万語以上の単語データベースと5000問以上の文法問題をオリジナルで作成。おかげで今や、パッと単語や文法問題を見ただけで、「これは〇〇生レベルやな」「これは〇級に受ける人はできんとあかんな」とかが瞬時に判断できるようになってしまった。

そもそも文法って必要なの?

「そもそも文法ってそんなに必要なの?」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに、英検®︎はリーディングは4択問題ということもあり、文法を知らなくても単語の意味を知っていれば解ける問題も多くあります。

しかし、それでも間違いなく英検®︎3級合格に文法は必要だと私は確信しております。

その理由は(長くなっちゃうので)こちらの記事をご覧ください。

英検®︎3級合格に必要な文法力は?

文法に限らず全体として、英検®︎3級は「中学卒業レベル」とされています。

ですので、文法に関しては、「中学文法」を完成させることが必要になります。

中学校の教科書や、高校入試問題を活用して学習すると、勉強を進めやすいでしょう。

必須の文法単元5選!

では、特に重要な文法単元を紹介していきます。

①接続詞(that節・従属接続詞 when, because, if)

I think that he is a good teacher.

私は、彼はいい先生だと思います。

Let’s go to the library if it rains tomorrow.

明日雨が降ったら図書館へ行きましょう。

一つ目は、接続詞です。

接続詞は、リーディング・ライティングどちらの分野でも頻出の単元です。

まずは、そもそもの「接続詞の用法」を理解してほしいと思います。

ライティングなどで、以下のようなNG解答を作成する学生は多いです。

× I like summer. Because I can go swimming.

どこがNGなのかはお分かりでしょうか?

Becauseの使い方ですよね。

Becauseは接続詞ですので、英文と英文をつなぐ役割を果たします。

上のNG解答例のように、副詞のように1つの英文の文頭につける使い方はできません

接続詞はあくまで、2つの英文を1つに接続するために使われます。

 I like summer because I can go swimming.

今はライティングにおける注意点でしたが、リーディングにおいても同じような出題をされます。

わかりやすく2択問題にすると、

I often watch TV (   ) I am free.
1 when      2 during

whenもduringも日本語の意味はほとんど変わりませんが、この場合、whenが正解になり、duringは不正解になります。

なぜかというと、duringは接続詞ではなく前置詞ですので、後ろに「主語+動詞」の形が入らないためです。

こういった問題も出題されますし、長文問題の中にも接続詞は含まれますので、接続詞は3級合格に必須の単元と言えるでしょう。

②比較級・最上級

Which do you want to drink, coffee or tea?

コーヒーとお茶、どちらを飲みたいですか。

This is the most popular smartphone in the world.

これは世界で最も人気のあるスマートフォンです。

比較級・最上級はリーディング・ライティング・そしてリスニング、全ての分野において出題されます。

特に頻出なのがライティングで、お題として

  • AとB、どちらが〜ですか?(比較級)
  • 何が一番〜ですか?(最上級)

というお題の出され方をされることが頻出です。

しかも、こういったお題を出された際、解答として

  • 比較級で質問をされたら比較級で答える
  • 最上級で質問をされたら最上級で答える

のが原則ですので、比較級・最上級の使い方をわかっていないと、他の表現に逃げることができません。

そして、先ほども申し上げた通り、ライティング以外にも、リーディングやリスニングにおいても同じような出題のされ方をされるので、必須の文法項目と言えるでしょう。

さほど難しくない単元ではありますが、日本語を英語にできるまで、きっちりと習得してほしい単元と言えるでしょう。

③受動態

This museum was built about 50 years ago.

この博物館は約50年前に建てられました。

A beautiful tower can be seen from here.

美しい塔がここから見られます。

受動態は、3級のリーディングにも出題されるほか、後置修飾の単元への理解という目的でも必須の単元になります。

そもそもはじめて受動態を学習される方のほとんどは、動詞の過去分詞形を覚えるところから始まります。

たくさんあって大変ですが、がんばって覚えるしかないですね、、(そんなにコツなどもありません。)

こちらの記事に、動詞の活用一覧をまとめているので、そちらも参考に学習に励んでください。

また、3級のライティングにおいては過去分詞形は使わなくても乗り切れますが、準2級以降においては過去分詞形は避けては通れなくなってくるので、このタイミングで英語へのスペリングもできるようにしておくほうが良いでしょう。

過去分詞形の話から受動態の話に戻りますが、ここでの準備の出来具合によって準2級以降の準備の大変さがかなり変わってきます。

他の4つの単元ほど頻出ではないものの、時間をかけてでも十分すぎるくらいきっちりと習得してほしいと思います。

④後置修飾(分詞・関係代名詞)

The boy playing soccer is my brother.

The boy who is playing soccer is my brother.

サッカーをしている少年は私の弟です。

She lives in the house built 10 years ago.

She lives in the house which was built 10 years ago.

彼女は10年前に建てられた家に住んでいます。

後置修飾は、英検3級では頻出ではありませんが、勝負を分ける単元になることが多いため、必須の単元の一つになります。

順番的には分詞→関係詞の順に学習するのが良いでしょう。

また、「受動態」の単元を理解していないと確実に理解できない単元ですので、受動態の学習がまだの方は、そちらの学習から取り掛かってください。

これらの単元は中学校のカリキュラムでも最終盤に学習することが多いだけあり、理解に時間を要する人が多いですが、時間をかけてでも十分な理解を得られるよう、取り組んでほしいと思います。

ライティングに関しては、指定される語数がさほど多くないため出番はほとんどないですが、書けるようにしておくと準2級以降のライティングで幅が広がり、ラクになります。

⑤構文(第2, 4, 5文型・there is構文・so-that構文)

He looks happy.

彼は幸せそうに見えます。

She gave me a bag.

She gave a bag to me.

彼女は私にカバンをくれた。

We call him Jay.

私たちは彼をジェイと呼んでいます。

There is a pen on the desk.

テーブルの上にペンがあります。

I was so busy that I couldn’t watch TV.

I was so busy to watch TV.

私はとても忙しくて(忙しすぎて)テレビを見ることができなかった。

構文は、「(単語の意味を理解していても)構文自体を理解していないと英文の意味がわからない!」となることが多いので、ある意味単語のように構文を覚える必要があります。

覚えてほしい構文の種類は、

  • 第2文型
  • 第4文型
  • 第5文型
  • There is構文
  • so-that構文とtoo-to構文

です。

毎回の試験で全ての構文が出題されるわけではございませんが、毎回どれかは必ず出題されています。

特にThere is構文はリスニングのイラスト問題で頻出です。

他の構文も含めて、しっかりとマスターしておきましょう。

学習にはどれくらいの時間がかかる?

それでは、これらの文法項目を習得するにはおおよそどれほどの時間を要するかを紹介いたします。

英検®︎4級を取得している場合

英検4級を取得している場合、すなわち4級までの文法はマスターしている場合は、4ヶ月〜半年ほどで、必要な文法単元を習得できるかと思います。

英検®︎をまだ取得していない、英語初心者の場合

英検®︎をまだ受験しておらず、これから英語を始める場合は、「中学文法全て」を習得する必要があります。

もちろん、中学校は3年間ですので3年間あれば習得はできるのですが、塾講師的にはアルファベットの学習から始めても1年程度に詰め込むことは可能だと考えております。

「英文法は初心者だけれども、英会話教室などで単語やフレーズは知っているよ!」という受験者も、途中のチェックポイントとして5級・4級を受験することをおすすめいたします。

まとめ&塾講師の雑感

ここまでが、英検®︎3級合格に必要な英文法の単元になります。

最後に、これらをまとめてみました。

リーディングライティング
接続詞◎ 短文でも長文でも登場し、接続詞が設問に絡むことが多い。◎ 使わなくてもよいが、「使い方」は理解しておく必要あり
比較級
最上級
◎ リスニングも含めて、複数のものを比較する問題で頻出◎ 「どちらが好き?」「何が一番〜?」系のお題への解答には必須。
受動態◯ 頻出というほどではないが、後置修飾の単元にもつながるため、重要。◯ 過去分詞形を理解するところから。書けなくても逃げ道はある。
後置修飾◯ 頻出というほどでもないが、登場はする。準2級以降に向けての先行投資的な意味合いもある。△ 語数的にも、使う必要はない。でも使えるようにはなっておきたい。
構文◎ 長文でも登場するが短文でよく登場する。単語などを知っていても構文を知らないと理解できないケースが多い。◯ 無理して使う必要はないが、使えるとラクになる場面はある。

最後に私の雑感になりますが、3級までは文法問題が出題される一方で、準2級以降では文法問題は減っていきます。

しかし、その重要性は変わらず、むしろ「縁の下の力持ち」として、「知っていて当然」という存在になってきます。

さらに、準2級からは中学文法ではなく高校文法への扉を開くことになりますので、3級取得を目指す今のタイミングで、中学文法を完成させましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました